車社会が高齢化により変化
茨城県といえば車社会であり、かつてはタクシーが駅前にずらりと並んでも乗る人が少なく、待ち時間が長い、稼げないといった状況もありました。
ですが、それも今は昔のお話です。
茨城県の日立市でも全国と同様、高齢化が進んでおり、次第に自らは運転が難しくなる人が増えています。
また、もともと運転免許を持っていない高齢の主婦世代では、若い頃は自転車やバスなど交通費を抑える手段を選んでいたのが、高齢化により身体能力の低下などでタクシーに依存する人が増えてきました。
そのため、最近ではタクシー会社に電話をかけても、車がすべて出計らっていてなかなか捕まらず、一仕事終えると直ぐに次の仕事が入るというドライバーにとっては好循環が生じています。
そのため、地域の高齢化に対応して求人も増えており、採用されやすい状況が続いています。
近距離で稼ぎながら長距離でも稼げる
高齢のお客様は主に病院への通院で週に何度となく利用される方から、近くのスーパーを往復するのに利用される方など、近距離が中心になりますが、頻繁に利用をしてくれます。
中には乗降のサポートをして差し上げたり、荷物の持ち運びをサポートしてあげるケースもありますが、こうした仕事もおもてなしの1つです。
丁寧に感謝の言葉ももらえ、仕事にも張り合いが出るものですし、顔なじみになったご高齢者なら、しばらく利用がないと元気にしているかと気になってしまうほどです。
近距離は最も高い初乗り料金が稼げるので、頻繁な利用があれば、実は稼げる仕事です。
これに加えてお墓参りや実家への帰省、同窓会や知り合いの慶弔行事で遠方への依頼を受けることもあり、がっつり稼げる長距離の依頼が入ることもあるので安定収入が稼げます。
定年後の未経験や女性も急増中
日立市のタクシードライバーの傾向として、定年退職後の年金受給開始までの期間や、年金の補填として60歳を超えたドライバーも活躍しています。
タクシー会社でも60歳以降のドライバーを歓迎しており、安心のサポートが得られます。
車の運転が好きという方や、長年行ってきた仕事とは違う仕事をしてみたい、人とのコミュニケーションを図りたいと希望される人も多く、ドライバー経験は未経験の多彩な職種の人が集まり、職場での人間関係も興味深いです。
教師だった人、メーカーに勤めていた人など多才な人との交流や情報交換を楽しみながら、仕事ができます。
また、女性の主婦ドライバーも増えていますが、平日の日中のみなど勤務時間の調整に応じてくれる会社が多く、働きやすい環境が整っています。